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労働新聞 2007年12月5日号・4面 労働運動
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国鉄闘争
JR採用差別事件から20年
解雇撤回・早期解決政府に迫る
「全国大集会」に7300人結集
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一九八七年の国鉄分割・民営化から二十年が経過した。分割民営化に反対した国鉄労働者千四十七人は政府の「一人も路頭に迷わせない」との約束を踏みにじられ、以降二十年もの長期にわたる闘いを強いられている。国鉄闘争をめぐっては紆余曲折(うよきょくせつ)がありながらも、JRの不当労働行為を認定した〇五年九月の東京地裁判決を機に、解雇撤回・早期解決に向けた闘いの陣形が固まりつつある。政府の「政治決断」に期待するだけでなく、あくまで大衆闘争を基礎においた闘いこそ求められる。そうした闘いでしか、労働者の共感は得られない。二十年を迎えた節目の年の十一月三十日、東京で国労闘争団などによる「二十年の節目、総力をあげた闘いで勝利を! JR採用差別全面解決を迫る全国大集会」が開催された。
会場には国労の各支部、闘争団をはじめ、支援する自治労、教組、私鉄の労働者など約七千三百人もが詰めかけた。
主催者あいさつを行った高橋伸二・国労委員長は「解雇された仲間たちは、この二十年という虐げられた日々を歯ぎしりしながら送ってきた。しかし、全国の支援に励まされ、家族とどもも汗し、涙し、苦境を乗り越えることができた」と述べた。また、JR採用差別事件の解決を求める地方自治体決議が、全人口の五五%に匹敵する七百三十議会が採択している事実を紹介、「まさに解決に向けての闘いは、待ったなしの正念場だ」と訴えた。
集会呼びかけ人を代表してあいさつした芹澤壽良・高知短期大学名誉教授は「私たちはそれぞれの運動分野での前進を願って必要な協力を行ってきた。国鉄闘争が新たな局面、段階に入ったと考え、(この集会を)全国的に呼びかけた」と述べた上で、日本の労働運動における国鉄闘争の果たすべき意義を強調した。
また平和フォーラム、全労協、都労連などから、連帯のメッセージが寄せられ、紹介された。
「当事者からの決意」として各闘争団、原告団から発言が行われた。
神宮義秋・国労闘争団全国連絡会議長は「私たちはこの二十年間の中で、さまざまなことがあったが、団結を回復し、いま政府に対してこの問題の解決を迫るべく、運動を展開している。鉄道運輸機構や、関係省庁への申し入れなど、大衆運動を強化しながら、共同行動を積み上げてきた」と述べ、いっそう大衆運動、裁判闘争を強め、闘っていくと訴えた。
酒井直昭・鉄建公団訴訟原告団長も「家族共々奪われた職場と人生を取り戻すため、必死に闘い抜いてきた。現在、被解雇者の圧倒的多くは、訴訟の原告となり、それぞれの裁判を中心にすえて、大衆運動で納得のいく解決まで闘っている。裁判と大衆運動を基盤においた闘いに全力を進めたい」と表明した。
続いて、「家族の訴え」(別掲)が行われ、集会参加者の共感と国鉄労働者を路頭に迷わせた政府・JRへの怒りを再び呼び起こした。
集会は「具体的要求を実現するため、今後も全国各地で、引き続き支援体制の強化と大衆的な運動の高揚をめざし、裁判闘争の勝利と政府との解決要求交渉による『当事者が満足する解決』を勝ち取るまで、断固、闘う」とした集会アピールを参加者一同で確認した。集会後、参加者はデモ行進を行い、JR採用差別事件の根本的解決を訴えた。
被解雇者家族の訴え(要旨)
生半可な解決では納得いかぬ
熊本闘争団・野田ゆみさん
私が親愛する夫を、政府・JRは不当にも紙切れ一枚で路頭に迷わせた。あのときの怒りは一時も忘れたことがない。あのときから夫と共にこんにちまで20年間、運命をかけた闘いを行っている。労働者として、人としての権利と誇りを奪われないように、夫は国労の旗印の下、がんばってきた。私は信頼する夫と共にこんにちまで闘い続けられていることに、喜びを感じている。この闘いは当事者である、夫たち1047人だけの闘いではない。この不平・不満だらけの社会を築き上げた、政府に対しての大きな、大きな闘いだ。私は、絶対に政府・JRを許すことができない。生半可な解決では納得ができない。皆さんと共に、安心して暮らせる社会を築きあげるためにもこの怒りのこぶしを皆さんと共に手を取り合って、闘い抜きたい。
夫の解雇、撤回でなければ
音威子府闘争団・藤保美年子さん
夫の解雇撤回求めて20年、この間、精神的苦痛や金銭的困難に悩まされ、ときには挫折感を味合うこともたくさんあったが、仲間の力強い支援で、私たち家族も夫とともに闘い続けることができた。働き盛りの夫から仕事を奪い、私たち家族の平穏な生活まで奪った、許せない怒りで闘争生活を決意し、闘い続けてきた。夫の解雇は撤回でなければならない。当時は、小さな子どもを抱え、この先、どう生きていけばいいのか手探り状態で、不安な苦しい日々の連続であった。闘う意気込みがあっても、お金がなければ生活できない、生活できなければ、闘えない。闘わなければ夫の解雇撤回はできない、その厳しさの葛藤の中で、私たち家族は、子育てと闘いの両立に無我夢中で闘争を支えてきた。二度と取り戻すことができない、私たちの人生を狂わされた20年でもあった。この先、自信をもって生きていくためにも国家的不当労働行為の責任、列車の安全切り捨て、分割民営化を強行した責任は政府にしっかり取ってもらいたい。そして、私たち家族の悩み、苦しみの20年間に謝罪を求めていかなければいけない。一日も早く、普通の生活、安心できる生活を取り戻すために、私たち家族も夫と共に、解決要求を勝ち取るまで闘い続ける決意だ。
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