労働新聞 2007年9月25日号・5面

大阪
日朝平壌宣言5周年のつどい

国交正常化の意義確認

 「今こそ手をつなごう!平和と繁栄の新時代に向けて〜日朝ピョンヤン宣言五周年記念の集い」が九月十五日、大阪市で開催された。「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」が主催、五百人が参加した。
 集会のオープニング・イベントとして、東大阪朝鮮中級学校合唱部によるコンサートが行われた。
 主催者あいさつで「市民連帯」共同代表の有元幹明氏は、「統一列車」が南北間を三十八度線を越えて走ったことにふれ、「私は皆さんに『釜山に行きましょう、そして釜山から列車に乗って、ピョンヤンに行きましょう』と訴えたい。このツアーを、私はぜひ実現させたい」と構想を語った。
 続いて康宋憲・韓国問題研究所代表のコーディネーターによる講演と対談が行われた。
 はじめに武者小路公秀・大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長は「日朝平壌宣言を実現することは、日朝間の関係を良くするだけでなく、東アジア、さらに世界平和のためにとても大切だ。また日朝平壌宣言で特に重要なことは『両首脳は日朝間の不幸な過去を解決し、実りある、政治、経済、文化的関係を樹立する』としていること。過去の植民地支配で朝鮮の人びとに多大な損害と苦痛を与えてきたという歴史的な事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを、一度は表明したことになる。しかしその後、すべてが覆ったわけで、その問題がある」と、宣言をないがしろにしたわが国政府の外交を批判した。
 さらに「安倍首相はちょうどいい時に辞めてくれた。私たちは『反テロ戦争』をしないために、アジアの平和をつくるために、日朝国交正常化を進めていく。このことが大事だ」と重ねて強調した。
 清水澄子・朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会代表は「この集会のチラシには『大阪から、ソウル、ピョンヤン、そしてヨーロッパ』と記してある。これを見た時、さすがアジアと関係の深い大阪だと思った」と語った。
 また「米国は世界の中で孤立化を深め、日本政府の国際感覚などのなさも明白になっている」とした上で、「在日の人びと、朝鮮総聯への弾圧を許してきた日本人の責任を感じざるを得ない。国交正常化という課題は、朝鮮人民に対する過去の植民地政策の過ちを謝罪し清算するということ。さらに戦後六十二年間、朝鮮敵視政策を続けてきたことに対して、解決しようとするのが国交正常化問題の本質だ。日本の側が国交正常化交渉を先に進め、拉致問題についてもその中で解決していくことが大事だ」と訴えた。
 集会の最後に、緊急要請「万景峰号の入港禁止など、一切の『制裁』を解除し、朝鮮民主主義人民共和国の水害に対する人道的対応を求める」が提案され、全参加者の確認で採択された。また朝鮮の水害への支援カンパが集められた。
 日朝首脳会談から五年間の朝鮮敵視外交の問題をあらためて確認し、平壌宣言に沿って国交正常化に向けた努力を行うことの重要性をあらたにする機会となった。
 なお労働党大阪府委員会は集会の実行委員会に参加し、集会の成功のために努力した。
 続いて同日、「沖縄戦の歴史歪曲を許さない! 全国集会」が東京で行われた。フォーラム平和・人権・環境が主催、関東の教育労働者など八百人が参加した。沖縄からも多数かけつけた。


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