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労働新聞 2007年5月25日号・5面 国民運動
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米軍再編
強まる動きは国の焦り
全国での闘いこそ勝利呼ぶ
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米軍再編特措法の成立、そして沖縄の基地建設調査への自衛隊投入など、政府は米軍再編・強化と軍事大国化への動きを強めている。しかしこれは沖縄や山口県岩国市、神奈川県座間市など全国各地で再編策動が反対され、米国から尻をたたかれて焦っていることのあらわれにほかならない。それそれの現地での闘いを全国的な闘いで支援し、再編全体を阻止することが求められている。
平和行進、嘉手納包囲行動
沖縄復帰三十五周年の今年、「五・一五平和行進」は三十回目を迎えた。節目を記念して北部の特別コースが設定され、五月十日、沖縄県内外から百人の参加者が国頭村役場前を出発、平和行進が始まった。
全国結団式は同日夕方、名護市で開かれた。全国から千人が結集した。崎山嗣幸・平和行進実行委員長は「沖縄が極東アジアに向けた前線基地にならないためにこの平和運動を広げよう。平和行進を成功させ、嘉手納基地を包囲して全国に平和を伝えよう」と呼びかけた。
十二日には三コースからの参加者が北谷町に集結、「復帰三十五年 平和とくらしを守る県民大会」が行われ、三千人が参加した。フォーラム平和・人権・環境の福山真劫事務局長や伊波洋一・宜野湾市長、新垣邦男北中城村長などがあいさつした。行進への参加者は延べ四千六百二十人となった。
十三日には、嘉手納基地を人間の鎖で囲む嘉手納基地包囲が行われ、一万五千二百七十人が参加した。包囲行動は今回で四回目。今回は基地の完全包囲は成らなかったが、米軍再編・強化や基地の県内移設に反対する大きなアピールとなった。
また同日、平和フォーラムと沖縄平和運動センター主催の「アジア太平洋から米軍基地の撤去を国際連帯集会」が嘉手納町で行われ、八百人が参加した。アジア太平洋地域からの反基地闘争の報告として、グアムや韓国、フィリピンから、また日本各地からも北海道、神奈川、山口、鹿児島から生き生きとした経験が語られた。
自衛隊投入に県ぐるみの怒り 辺野古沖で調査準備強行
故金城祐治氏を悼む
那覇防衛施設局は十八日、米軍普天間基地移設に伴う新基地建設のための調査機材設置作業を強行した。「名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への基地建設に伴う海域の現況調査」の名目で、サンゴの産卵状況を調べる着床具の設置作業に着手した。また調査は本来、防衛施設庁が委託した民間業者が行うが、この設置作業の支援の名目で海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が沖縄に派遣され、海自隊員も作業に参加した。
この調査自体が基地建設に向けた「ためにする調査」であり、また今回調査を進めるために自衛隊まで動員したことに対し、基地建設に反対し闘う労働者・市民のみならず、県民ぐるみの反発をあびている。
調査準備作業に対し、現地の住民や支援者はカヌーや抗議船で海上にくり出し、阻止行動を続けた。陸上でも座り込みなどの抗議を行った。
この闘いに対し、国は卑劣な手で応じた。海上保安庁は抗議船に対し従来は行っていない出港前の立ち入り検査を実施、抗議船の出航を約一時間半遅らせた。また「水中で作業中のダイバーをおぼれさせた」などとして阻止行動を行った者に事情聴取を行い、反対行動が暴力的であるような情報をマスコミに流すなどした。
十九日、長年反対行動の先頭に立ってきた「命を守る会」代表の金城祐治氏が亡くなった。住民らはこの日追悼のため作業中止を求めていたが、設置作業は強行され、金城氏を悼む住民の気持ちを踏みにじった。
石川 小松基地での日米共同訓練に抗議
在日米軍再編に伴う米軍機訓練移転で、航空自衛隊小松基地(石川県小松市)での日米共同訓練が本格的に始まった十七日、県平和運動センターは小松基地前で緊急抗議を行った。激しい雨が打ち付ける中、百人が参加した。
抗議集会で本田良成・同センター副代表は「米軍の戦闘に巻き込まれるだけでなく、この小松が世界のあらゆる戦争の拠点にされることに危機感を抱いている。市民の声を封殺して強行する訓練を、断固として認めるわけにはいかない」と怒りを込めた。
最後に参加者は基地に向かって「日米共同訓練反対」や「平和な空を返せ」などのシュプレヒコールを上げた。
二十日には小松市役所前で抗議集会が行われた。八百人が参加した。集会後、デモで市民に闘いを呼びかけた。
また訓練に先立つ十日、平和フォーラム北信越ブロック協議会や小松基地爆音訴訟原告団など六団体が、訓練反対を県と小松市に対し申し入れた。
長崎 沖縄連帯集会
第八回長崎・沖縄連帯集会が十九日、長崎市で行われた。九五年に沖縄で起きた米兵による少女暴行事件をきっかけに被爆地・長崎でも日米関係を見つめ直そうと、二〇〇〇年から毎年集会を開いている。
当初、平和市民連絡会共同代表の平良夏芽氏が講演する予定だったが、辺野古現地の情勢が緊迫したため、現地で陣頭指揮をとる夏芽氏に代わり、阻止行動の中心であるカヌー隊の最高齢者でもうすぐ七十三歳になる平良悦美氏が演者として駆けつけた
平良氏は「活動は命懸けだが国の行動を止めなければ後悔する」などと闘いの思いなどを述べ、「反対運動は沖縄だけの闘いではない。日本国民として当事者意識を持ってかかわってほしい」と訴えた。
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