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 喜ばれる質のよい介護を

 許せない! 委員長独断で勤務時間延長

 水村 縫子(ケアワーカー)


 労働新聞読者のみなさん、こんにちは。いつも通信記事を読んで、元気をいただいている私です。
 私は、医療法人経営の介護力強化病院につとめるケアワーカーです。今までは、いわゆる看護助手で、今の病院には五年勤務しています。
 さて、私は昨年より労働組合の執行委員になりました。ケアワーカーとして初めての執行委員です。うちの労働組合は、系列病院全体で約二千人で、私の勤める病院だけで約二百人います。病院から執行委員を二名選出し、病棟から各部署単位に代議員を一名ずつ選んでいます。
 一年ちょっと執行委員をやってきて、組合員に喜ばれたことが一つあります。それは、慰安旅行など福利厚生がおそまつななかで、今回、労働組合として一人当たり三千円の補助金でバスハイクを実現できたことです。ここ十年くらいでは初めての楽しい取り組みです。
 組合員のなかには、力にならない今の組合執行部に対する不満があります。その上、組合費の値上げが提案されてきました。その経過のなかで、組合費を組合員に還元してほしいというみんなの声を執行委員として代弁し、今回のバスハイクの実現を勝ち取りました。
 「職場を離れて、みんなと楽しく過ごすことができてよかった」という声を聞いて、企画を準備したときの苦労が吹っ飛びました。
 逆に、執行委員をやっていて、悩みやいらだちもあります。それは、賃金や労働条件に対する組合責任者の対応があまりにもいい加減で、組合員の信頼を失っていることです。
 たとえば、賃金では、労働のきつさに対しあまりにも安いことです。昇級についても、平均八千円でしたが、私たちケアワーカーはたった三千円でした。きつい仕事をしている部門が報われず、職種間の賃金格差は広がる一方です。
 労働時間の問題では、今まで一日七時間三十分の実働時間だったものを十分間延長し、四週七休制が十月一日から導入されようとしています。執行委員会では、実働時間の延長の話は一言も説明がないままに、委員長の独断で合意したようです。
 職場では、遠くから通勤している人から「十分延長になったら、早出の時には朝五時に起きなくてはいけない」とか、列車通勤の人は「一本はやい列車に乗らなくてはならない」など不安の声が寄せられています。
 働く女性にとっては、朝の五分、十分はとても貴重な時間です。組合員全体にかかわるこんな重要な勤務時間の変更を、みんなに相談しないで決めたことにとても腹が立っています。
 超高齢化社会に突入するわが国で、介護力強化病院が、お年寄りにとって安心して療養できる施設となることが求められています。そのためにも、私たちケアワーカーも安心して働けるよう、そして、お年寄りに喜んで頂けるような質のよい介護ができるよう頑張っていきたいと思います。 


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