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労働新聞 2008年4月15日号 通信・投稿
正社員への登用は10人に1人
展望なくし辞める契約社員
労働者全員の団結つくりたい
私鉄労働者 松橋 拓也
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正社員減らされ、いつも人手不足
私は大手私鉄の正社員で、駅に勤務しています。
私の会社でもご他聞にもれず、正社員がどんどん減ってきて、契約社員が増えてきています。そのことによって、職場の雰囲気にも変化が起こっています。
契約社員の人たちは時給千円前後で、月にして手取り十六万円ぐらいと聞きます。こんな収入では独り立ちできないので、すべての契約社員が親元から通っているといいます。ボーナスも数万円と聞いています。それでも、この地方の他私鉄の契約社員の条件よりよいとのことで、移ってきている人もいます。
私は契約社員の人たちに対してもわけへだてなくつきあっているつもりですが、中には差別的な対応をする正社員もいます。賃金も含め労働条件が悪いので、辞めていく契約社員が多く、会社は、団塊世代の大量退職期でもあり、慢性的な人手不足に陥っています。
私は「簡単に辞めないで、辞めるにしてもせめて次の仕事の目途がついてからにしたほうがいいよ」とか、「もう少しがんばって正社員への道をめざしたら」などと、仕事の合間に励ましたりしています。とはいえ、契約社員から正社員に登用されるのは、十人に一人の割合です。契約社員にとっては狭き門なので、将来展望が描けず、辞めざるを得ないのが現状なのです。
会社側はコストダウンのために、契約社員の比率をさらに高めたいのでしょう。正社員に対して五十二歳からの早期退職者制度も設けています。一千万円ぐらいの退職金の上積みがあるようですが、再就職先のあてもなく、年金をもらえるまでそれを取り崩していかざるを得ないことも予想されるので、応じる人はほとんどいません。
一方、正社員で新しく入ってきた人たちは、不足している運転手や車掌になるということで入社してきており、最初の短い期間だけ見習い的に駅に配属されたりしています。ですから、改札業務や切符売場でお客さんとのトラブルも多かったりします。
「俺たちは死ぬまで働きづめかぁ」
このように今の駅では、ベテランの正社員、短い期間で運転手や車掌になっていく正社員、契約社員などで構成されており、まとまりというか、秩序がないというか、そういう状態です。以前だと、先輩からじっくり教育されるというのがあったのですが、そういうこともなくなっています。
その上、運転手や車掌になるための教育期間も以前より短くなっており、事故とか、遅延が増えている原因ではないかと推測しています。
下請け的な民間会社から来ている駅の清掃の労働者がぼやいているのを聞いたことがあります。七十歳ぐらいの人ですが、「俺たちいつまで働かないといけないのかなぁ? 死ぬまで働きづめかなぁ」とポツリとこぼしていました。この人たちの時給は八百円あるかないかだと思います。
正社員、契約社員、それぞれが余裕がなく、自分を守るのに精一杯というのが現状ではないでしょうか。残念ながら、組合もあてにならず、あてにもしていないというのが実際です。
このような現場の状況の中で、どうしたら労働者の団結が強まるのか? そして、賃金をはじめ労働条件をよくしていくことができるのか、「この社会では労働者は展望がないこと」をわかりやすく伝えることができるのか、研究なり分析が必要だと感じているところです。
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