労働新聞 2008年4月5日号 通信・投稿

上司が罵声
「お前、このヤロー」
監獄みたいな仕事場だ

人員不足も自己責任か!
耐えるだけじゃもうだめ

日本郵政グループ労働者 岡村 浩一


民営化で職場が分断
 私の職場は、昨年民営化された郵便局です。職場は分割され、日本郵便、かんぽ生命、ゆうちょ銀行、JP郵便局(窓口業務)そして、旧勘定をあつかう独立行政法人「郵便貯金・簡易生命保険管理機構」(業務がなくなった段階で廃止される見込み)という、四つの会社と一つの独立行政法人に分かれました。
 局内は仕切りがつくられ、別の会社に立ち入ることはできなくなりました。以前の公社あるいは郵政省の現業であった時には、同じ公営企業ですから他の部署が忙しければ、お互いに助け合うことができました。民間会社になったために、かえってかなり無駄が出ているのではないでしょうか。
 そのために人員も不足しているので、夜勤で夜三時十五分から朝の九時まで、休憩時間を取らずに働くこともザラにあります。「こんなの労基法違反だよな」と、思いながら働いています。「人員が少ないから仕事が遅れる」と上司に言っても、「自分の仕事が遅いから悪いんだ。関係ない」と取り合ってくれません。
 たとえば、夜間に来た書留などを、決められた時間までに集配へ回さないと、十分遅れただけでも「集配の超勤手当(残業代)をおまえが出せるのか」と怒鳴られます。実際にはすぐ集配(配達の社員)が来るわけではなく、業務上の問題が起こることはないのですが。

許せぬ課長の横暴
 上司の課長は言葉使いもひどく、ヤクザみたいな言葉使いで「お前、コノヤロー」ぐらいは当たり前に言います。とくにアルバイトの人にはひどい対応なので、アルバイトに来ている女性は「あの人(課長)は異動しないの?」と聞いてきます。アルバイトでいくつもの仕事をかけ持ちしている人に聞くと、「こんな職場はほかにはないよ」と言います。課長の暴言は完全にパワハラといっても過言ではないわけですから、普通の会社なら問題管理職といえます。
 公務員の職場がよく「民間ならあり得ない労働習慣」といわれていますが、今の郵政の職場こそ民間ではあり得ない監獄みたいな仕事場になっています。最近他局との交流がないので分かりませんが、他の職場ではどうなんでしょうか。
 あるとき、後輩の社員が課長に仕事上のミスを指摘され、「他の職場に行くことを考えておけ」と言われ、あまりに頭に来たので、「人権相談室に言いますよ」といったら黙ってしまいました。やはり黙っていてはいけないのだと思います。こんど何か言われたら、テープレコーダーを回しておこうかと思います。
 いまニュースなどで教育現場や役所が同じように労働強化と職員への締め付けがひどいと聞きます。例の課長は「自己責任」という言葉をしょっちゅう使います。イラクで若いジャーナリストやボランティアが拘束された時に使われた言葉ですが、この言葉は国の政策に従わない正義の仕事をしたものに対する悪口でした。私の職場では郵政民営化という国策についていけない人に使われています。

他局の状況知りたい
 私は組合には入っていますが、組合からは他の局や全国の状況が伝わってきません。読者の方で郵便局にお勤めの方がいれば是非ご自分の職場の状況を伝えてください。
 国鉄の分割民営化は大事故につながって、その正体が国民に暴露されました。ゆうちょ銀行など金融機関を抱える郵政グループが将来、不正融資などの不祥事を起こさないとは限りません。そうなる前に小泉改革によって生まれた郵政民営化の現実を知ってもらいたいと思い、つたない文章ですが投稿させてもらいました。


Copyright(C) Japan Labor Party 1996-2008