労働新聞 2008年2月5日号 通信・投稿

物価値上げが生活直撃
08春闘、賃上げは譲れない

再雇用となり5万円減収

印刷労働者 杉田 市郎


再雇用の条件を交渉
 景気のせいか、いつも忙しい年末年始ですが今年は仕事がそれほど忙しくありません。耐震偽装問題のあおりで住宅建築が減って、不動産広告が少なくなったのが響いているようです。
 そんな中で私は昨年の十二月に定年となりました。年金の満額支給が延期されたので、今年から再雇用で働くことになりました。再雇用者も二交代勤務で、朝七時から午後四時、午後四時から深夜一時勤務です。定年後の勤務時間として厳しいものがありますが、定時で帰れるので何とかやっていけるかなあと思っています。しかし、賃金が下がったことと残業代がなくなるので、年金と合わせても約五万円程の減収となりそうです。最近、原油価格の高騰などで物価が値上がり始めており、先行きが心配です。
 会社で再雇用を迎えるのは私が初めてのケースでした。これから再雇用を迎える人のために、「再雇用者は昼勤で」と会社に要求してきました。しかし、中小企業のため、それでは人の配置が難しい現実に直面しました。会社との話し合いの結論は口頭のみで、書面で確約できているわけではありません。これまでも労働組合との交渉で妥結しても、文書で確約しないままのこともありました。今度のことは、口うるさい私に言われて再雇用の条件が決まりましたが、今後再雇用で働く人のためにも協定書をつくっておかねばと思っています。

労働時間が大幅変更
 労働組合はあまり活発と言えません。二年前に労働時間が大幅に変更となりました。それまでは八時間勤務の二交代でしたが、会社は印刷機械を二十四時間稼働させるため十二時間勤務を提案してきました。組合としては「十二時間はできない」と交渉していました。何度か交渉しても解決のめどが立たないでいたところ、社長が製造部で働く人たちに直接説明させてくれといって来ました。
 組合としては条件闘争に入らざるを得ませんでした。十二時間勤務を導入した場合の手当として三万円を要求しましたが、結果は一万円で妥結となりました。若い人たちの多い職場なので、深夜勤務手当や割増賃金で収入が増えることにつられて、現場では受け入れることになりました。
 基本給は同業他社と比べればまだましと言っても、残業代で稼がなければならないことが問題ですが、解決はなかなか難しいのが現実です。現場にはいくらか不安や不満がありましたが、若い人たちは給料を手にしたら不満が少なくなりました。夜勤の時、午後十時以降は二五%増しの手当となったので、手取りが増えたからです。
 しかし、十二時間勤務は四十歳過ぎの人びとにとっては厳しいものがありました。夜勤の時は、翌朝七時に勤務明けとなります。私は家に帰ってから食事後、夕方までしばらく寝て出勤しますが、歳を取るとなかなか疲れがとれません。

波乱含みの春闘だ
 まもなく春闘が始まります。原油高の影響で材料の紙やインキが値上がりしています。経営者はこれを口実に賃上げを押さえようとするだろうし、労働者は物価が上がっているので賃上げが切実なものとなっています。波乱含みの春闘となりそうですが、以前組合の役員をやったことがあるので、現役員の相談に乗りながら、働きやすい職場になればと思っています。


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