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労働新聞 2007年12月5日号 通信・投稿
コンバイン400万円、
トラクター300万円…
孫の代まで借金できるか
農機具壊れたら廃業だ
専業農業 羽田 俊治
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「労働新聞」十一月二十五日号で「この米価で農業は続けられない」という秋田の坂本さんの記事を読ませてもらいました。大規模農家の苦労や農政への怒りが伝わってきました。
私のところは水はけが悪い所なので、稲作を八反ほどやっています。もちろんこれだけで食べていくことができませんので、工場勤めをしての兼業農家でした。四年前三十五年勤めた自動車の部品工場を定年になりましたので、今は専業農家です。
■米価下がり、年収は100万円
八反から七十二俵ほど取れます。米価は年々下がり今年は一俵一万四千円でしたので、年収は百万円ほどでした。種もみ代、肥料代、除草剤や土地改良剤などの費用、それに今年は保冷庫を買わなくてはなりませんでした。この保冷庫だけでも三十二万円しました。
さらにずっと使っていた秤(はかり)が壊れてしまい、この修理代がなんと十二万円かかると言われ、がく然としているところです。農業機械のメンテナンス料や油代など入れると、もう何をやっているのかわからないというのが現状です。
■隣地区の農家が夜逃げ
私のような規模の農家でも農業機械がなければやっていけません。ちなみに田植機は百万円、コンバインは四百万円、トラクターは三百五十万円、乾燥機は百五十万円、もみすり機は七十万円もします。なんと千万円を超えます。それだけでなく機械は壊れますので、部品代やメンテナンス代もバカになりません。
八反の農家がコメ作りでこんな大金稼げません。工場勤めで稼いだ給料や退職金までつぎ込んで、なんとかやってきました。しかし今は退職していますので給料が入ってきません。つぎ込みたくてもつぎ込む金がありません。
農家はこれだけでなく、まだまだ金のかかることがあります。補助整備事業の負担金も重く肩にのしかかってきました。十五年も払い続けてやっと終わったと思ったら、今度はパイプラインを引くという話が出てきています。孫の代まで支払っていかなければならないというものです。冗談じゃない! という気持ちです。
一生懸命働いてコメを作っても赤字で、年金でやっと生きている。これってどう考えてもおかしい。
私の住んでいる地域でもあちこちで休耕田が目立ち始めています。隣の地域のある農家が、国の政策を受けて、農地を借りて大規模にやり始めたけど、膨大な借金を抱えて行き詰まり、夜逃げしたという話を聞きました。
「今使っている機械が壊れたら、もうやっていけないナァ」「私ら百姓していなかったらチョットはましな家が建ったかもネ」。最近、カアチャンと話していることです。
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