労働新聞 2007年10月25日号 通信・投稿

知らなかった〜
パートも有休取れるんだ

どうやったら取得できるの?
ささやかな闘い始まる

量販店パート労働者 坂井 芳美

すべての業務をパートがこなす
 パートの仲間たちが知恵と力を出し合いながら「有給休暇」を獲得するために動き出しました。労働党の方にいろいろ教えてもらいながらがんばっています。
 あまり詳しくは書けませんが、職場のことや私が今の政治に対して感じていることなど、お礼を兼ねて書いてみました。
 私は、ある量販店でパートとして働いています。全国に店舗があり、最近は海外にも店舗を出すようになった大手です。
 店の営業は、開店から閉店まで二十歳代から五十歳代までのパートたちが、すべてやっています。店長は正社員ですが、いくつもの店舗をかけもちしているので、月に数回しか顔を出しません。それどころか、最近ではパートが店長をやっているところも出てきました。レジや品出しなど店内の業務だけでなく、シフトを組む勤務表をつくることから商品の発注・返品、クレーム対応などすべての業務を、パートたちだけでこなしています。いつもぎりぎりの人数しか配置されていないため、毎日目の回るような忙しさです。とくに店が混み合う土日に雨が降ると、内心ほっとします。

見たこともない就業規則
 私は働き始めて五年目になりますが、一年契約の雇用契約書を渡されたのは入社のときだけでした。試用期間が二カ月あり、その後は自動更新すると書かれていました。もちろん、就業規則など見たこともありません。
 零細企業で働く夫の収入も毎年のように減っていますが、私の八百五十円の時給はたったの十円も上がったことがありません。それどころか、子どもの急病などで早退するとその日の時給は下げられてしまいます。
 毎日の生活はとても苦しいです。夫の会社は社会保険がないので国民健康保険と国民年金の保険料を自分で払わなければなりません。数年前に国民健康保険料の滞納が続いたため、とうとう保険証を取り上げられてしまいました。少しでも保険料を払うと期限付きの保険証を渡されています。年金保険料が払える人たちがうらやましいと思いながら最近の「消えた年金」の報道を聞いています。私たちは、こんなに一生懸命真面目に働いているのに今の政治はひどいと、いつも夫と話しています。

あったらいいな 有給休暇
 さて、「有給休暇」の話ですが、私たちは契約期間が自動更新されるといっても会社から急に「明日から来なくていいよ」と言われるのではないかと心配しながら働いていました。それでもパートだから仕方がないと思っていました。でも、パートにも有給休暇などがあることを最近知りました。それは、パート仲間の妹さんが労働党の人で、県が作成したパートの権利を掲載した「パート手帳」を二十冊も届けてくれたからです。みんなで良く読んでみましたら、いつもあったらいいなあと話していた「有給休暇」がパートにもあることが書いてありました。でもまだ誰も有給休暇を取ったパートはいません。
 そこで、どうしたらいいか相談をはじめています。パートの仲間たちは、学生、母子家庭のシングルマザー、ヤンママなど働く理由がそれぞれ違うためか考え方も少しずつ違っています。そして、だれが「ネコの首に鈴をつけるのか」がいちばんの問題です。会社からの嫌がらせが怖くて言い出す人がいないのです。でも私たちはがんばります。どうぞ全国の「労働新聞」読者の皆さん、私たちパートのささやかな闘いを応援してください。


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