労働新聞 2007年10月5日号 通信・投稿

長引く工事で環境は最悪
教室は蒸し風呂状態

「責任者出て来い!」と
叫びたい

中学校教員 須磨 浩一

汗がどっと噴き出す教室
 今年の夏は後半特に暑く、九月に入っても暑さが衰えないため体調を崩した人も多かったのではないでしょうか。ところが私の勤務する学校で、その暑さにさらに油を注ぐような事態が起こりました。それは校舎の「耐震補強」工事です。
 「耐震補強」自体は必要なことなのでしょうが、その方法が問題です。ただ筋交い(鉄骨ブレース)を入れるだけではなく、何カ所もの窓をつぶしてコンクリート壁にしてしまうのです。
 工事部分が校舎内に出っ張るため廊下が極端に狭く暗くなり、教室内に風がまったく通りません。生徒のいない夏休み中に工事が終わってくれればまだしも、九月に入っても延々と続いているのです。中学生が四十人近く入っている教室は蒸し風呂のよう。
 授業時間が始まって黒板の前に立った途端、汗がどっと噴き出します。教育環境としても労働環境としても、ひどすぎます。生徒たちはよくガマンしているものだと感心してしまうほどです。
 職員室も工事の出っ張りのために狭くなり、机を移動して間隔を詰め、身動きできないような中で勤務しています。
 さらに、工事の影響で会議室が使えなくなり、備品があちこちへ行って探すのに苦労しています。また、放送機器が使えなくなり、ネットワーク接続がおかしくなり……などなど、「責任者出て来い!」と叫びだしたくなるようなありさまなのです。

無理難題押しつける市教委
 学校というのは単なる建物ではなく、そこに何十人もの職員と何百人もの生徒がいて、毎日毎日仕事をし、生活をしているのです。その当たり前のことがまったくわかっておらず、そこに工事を持ってくれば教育活動にどのような影響・支障が生じるかもまともに考えていないのが、市教育委員会だと言わざるを得ません。腹立たしく、情けない限りです。
 そしてこの工事は十月になった今でも継続中で、いつ終わるとも知れません。二学期いっぱいかかるのでは、とも言われています。というのもこの工事、夏休み中の約一カ月間ストップしていたからです。その原因もはっきりは分からないのですが、ウワサによると、何十年も前に校舎を建てたときの手抜き工事で鉄骨の一部が基礎まで届いておらず、そのままでは耐震補強の意味がないことが発覚したためらしいのです。
 一時は危険なので該当校舎にあるすべてのクラスの教室を移動しなければならないという話にまでなったのですが、いつの間にかその必要はないということになり、今でもその校舎で授業が行われています。
 いったい何が起こっているのか、本当に危険はないのか、詳しい説明もないため、私たち一般の職員にはまったくわかりません。本来ならば市教育委員会の担当者が学校に謝罪と説明に来るべきではないでしょうか。現場のことをまったく考えていない教育委員会には、学校長も怒っています。
 行政側が現場の状況や意見を意に介さない、こんなことは今までも何度も経験してきました。先日私たちの教員組合との間で行われた交渉でも、市教育委員会の担当者は「財政が厳しい」と言って私たちの要求をはねつけました。
 しかし、私たちから見て無駄なところには、ばく大な税金を使っています。行政当局にはもっと現場の意見に耳を傾け、現場の困難を理解してほしいです。私たちもまた、無理難題におとなしく従うばかりではなく、みんなが断固として言うべきことを言っていかなければ、と思います。


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