労働新聞 2007年4月5日号 通信・投稿

健康保険料払えない
低所得者ばかりいじめるな

わずかな蓄え底をついたら…
ドロボーするか首吊るか

酒井 敏広

◆年金10万円では生活できない
 私の現在の生活は、月十万円の年金でやっていくしかなく、本当に大変です。生活設計がおかしくなったのは、阪神大震災で大阪にあった取引先の会社が倒産し、売掛金が入らなくなったためです。会社はプラントや自動車など輸出関係の会社で、イランにも行ったことがありました。以前ボルボが新工場をつくったとき、日本でラインつくりにもかかわりました。
 倒産で会社の借金だけが残され、自宅も処分し取立てから逃れるため民間のアパートを転々としたことがあります。ほとぼりが冷めて公営住宅に住めるようになったのは、三年前からです。年金だけでは生活ができないので、昨年の九月まで知り合いの所でパートとして働いていました。
 七十歳を過ぎてからの仕事は大変ですが、知り合いの会社ということもあって、雑用などの軽作業でした。それでも月十六万円の収入と年金で、妻と二人の生活を何とかやりくりしてきました。
 それが昨年九月には高齢のため失業して年金だけの生活になり、どうなるか不安です。わずかな蓄えを取り崩して何とかやっているのですが、いよいよとなったらドロボーでもやらなければいけないのかと考えてしまう時もあります。

◆なんと血液検査で入院費2万円!
 介護保険料は年間で私が七万円、妻が三・六万円です。妻はきょうもデイサービスの世話になっているから、それほど高いとは思いません。しかし、利用するたびに一割負担ですから、低収入の私たちにはこたえます。
 今いちばん頭が痛いのは、昨年九月に仕事を辞めて収入が減ったのに、月一万三千円の国民健康保険料を支払うことです。現在、高血圧などで病院の世話になっていますから、保険料を払っていかなければなりません。昨年、仕事を辞め年金だけなので保険料が大変だからと市役所に相談に行きました。しかし、保険料をまけてくれずに分割で払うことになっています。そのとき、来年の四月からは収入が減っても、保険料が値上げとなるからそれほど変わらないと説明されました。
 説明を聞いたときよくわかりませんでしたが、今度の三月議会で保険料が引き上げられ、ようやく説明されたことがわかりましたが、大変です。これからは年金だけの収入しかないのに、どうやって分割払いをしていけばよいのか見通しも立ちません。
 病院の世話になっていますが、行くたびに検査があります。先日もC型肝炎の疑いがあるからと、血液検査をやりました。結果はなにも異常がなくひと安心でしたが、一晩入院して二万円以上かかりました。個室しかなく、高い差額ベッドで二日分の料金との説明でした。
 普通、ホテルなどに泊まって翌日チェックアウトで一日分料金なのに、どうして病院はこんなに高いのか腹が立ちます。世話になっている病院が、最近新しい建物を建てたので、検査が増えたりしているように思えます。
 収入が減っても、国民健康保険料はちっとも安くなりません。わずかな蓄えが底をついたら、どうすればよいのか。首を吊るしかないのか、低所得者ばかりをいじめる今の政治に頭にきます。


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