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労働新聞 2007年3月25日号 通信・投稿
賃金水準引き下げるトヨタ
春闘真っ最中、要求額は8000円
労働者はもっと要求しろよ
工場労働者 樫本 直樹
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賃上げしても手取りはマイナス/労働強化でトラブル増大
うちの工場の労働組合も今、春闘交渉の最中です。賃上げ要求額は産別の地本の統一要求で、八千円。去年は四千六百円台で妥結、少し上がりました。しかし、少し上がったからといって、税金とか社会保険料で国からぶんどられるから、手取りは横ばいかマイナスになる。景気回復なんてどこ吹く風です。
しかも、以前、賃金体系をつくった時に第二組合が「定年延長とひきかえに五十五歳以上は二〇%ダウン」ということで会社と合意したから、こちらも不満ながらそれに従わざるを得ず、わが組合の方が平均年齢が高いので、平均妥結額はもっと下がってしまう。
そんな中、労働強化も進んでいます。去年四月から会社は経営コンサルタントを年間八百万円で入れて、コストダウンをはかっています。十秒でやっていた作業を八秒でやれだとかで、一見、少し生産量が上がったのですが、一級品が減って、マシントラブルも増えているんです。今日もトラブルがあって、その修繕で大わらわでした。
以前は労災も多く、労基署からはあまりにも多いので「指定企業」という不名誉な呼ばれ方さえされていました。今のように生産アップすれば、また災害も増えてくるかもしれません。こんなパープリンの経営から、私たちは身の安全を自力で守らなければなりません。
労組は企業の論理と闘え!/非正規雇用を許してきた労組
トヨタは企業利益が二兆円といっています。一方で労働者のベアが千円。トヨタの労働者よ、もっと要求しろと言いたい。労組が「国際競争力の中で云々」と企業の論理になっている。会社はボロもうけしているんだから、俺ら中小企業労働者に遠慮しないで、とってくれ! さもないと中小経営者に「もうかっているところでああだから、うちら中小零細は出せるはずないよ」という口実を与えてしまうんです。会社側はもうかっているからたくさん出す、もうかっていないからあまり出さないというよりも、まわりの動向を見ながら決めているんです。
先日、連合の討論集会に参加しました。「格差是正」「最低賃金引き上げ」「非正規雇用労働者の処遇改善」とかいろいろ言っています。それはその通りだけど、自分の組合に帰ってみたら、そういう非正規雇用労働者がまわりにたくさんいる。それを労組が許してきた。ひどい話、労働者福祉協議会だとか全労災、労金もみな臨時、パートを使っています。「非正規労働者はいかん。なくそう」なんて言いながら、自らの足元で使っているわけです。
私たちの工場では、かつて臨時工を三年も四年も使ってきたんだけど、臨時工を正社員化しろという要求を掲げて私たちは闘いました。その後、二年も三年も使うというのはなくなりました。そういう要求をしないで、正社員の要求だけという労組がほとんどでした。非正規・未組織の人たちの要求をくんで、それは自分たちの要求だということで、会社に対して団交で言うべきだと思います。
正直者がバカをみる、そんなアホな/自民党本部に押しかけろ!
「ワーキング・プア」といいますが、働いても生活保護世帯よりも所得額が低いというのはどうみてもおかしい。正直者がバカをみる。そんなアホみたいなことがあるか!
最低賃金委員会は経営者と学識経験者と労働側の委員がいますが、学識経験者はだいたい経営の方を向いているし、力関係はわかっている。そんなところで話し合いをしただけではどうにもならない。だから、討論集会でも発言したのですが、自民党本部に押しかけるとか、何らかの具体的行動、方法を考えるべきではないかと思います。そんなことを労働者の仲間にもっと呼びかけていきたい。
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