労働新聞 2007年3月5日号 通信・投稿

体がいくつあっても足りない
繁忙期に現場は大混乱

郵政民営化で不安だらけ

郵政労働者 坂本 啓介

 皆さん、お元気でお過ごしですか。私たちの職場も、いよいよ民営化に向け、新会社への雇用継承の準備が始まっています。組合のほうは別段これといった動きはありませんが、目立つのは参院選の事前活動としての紹介の取り組みです。
 選挙で、組合も職場も変わりません。労働条件はますます悪くなり、日々の不満は高まるばかりです。そのいい例が今年の年賀繁忙でした。かつてない混乱と行き場のない怒りの年賀でした。
 私の職場では、小包(ゆうパック)も職員とパートさんで対応しています。いつも忙しくなるのは十二月二十三日〜一月十日ぐらいの二週間が勝負のはずが…。
 十二月一日からお歳暮小包の配達開始、今年からは今までの大手デパート二社(大口)のほか、イオングループも参画し、去年の倍くらいの個数です。パートの人は朝七時三十分から四時十五分が早番。十二時から九時までが遅番なのに、連日十四時間以上働いていました。
 職員も郵便の配達が終わったらすぐに小包の応援で、残業四時間で対応するのが当たり前です。
 これじゃ、体がいくつあっても足りない。十二月の超勤は一日最高四時間、休日出勤も二日で、八十五時間にもなりました。十二月だけで六十時間近くになってしまった人も多数いました。
 年賀に小包のあおりを受けて、いつから年賀準備に入るのか、通常であれば十二月二十二日が、結果、十二月二十六、二十七日の着手になってしまいました。アルバイトの配置、職員の受け持ちなど、職場は大混乱になってしまいました。
 これで元旦配達できるかどうか、不安になってしまいました。それでも、深夜に配達区分機を動かし、やっとの思いで元旦を迎えることができました。これじゃ、来年はもっと大変になると思います。
 今、職場では「無理、ムダをなくす」JPS(郵政版トヨタ生産方式)が入り、局によって差がありますが、時間管理、超勤を減らす方向にあります。しかし、よけいな仕事をつくっているのが、このJPSだと私は思います。
 病休者の欠員補充もない、年休も取れない、病気・ケガも許されない職場になってしまっています。三六協定も年間一括の締結になり、当局との折衝、交渉回数も減り、組合が当局に問題提起する場もなくなっています。これじゃ、なんのための組合かわかりません。
 これからこのような状況が変わるのか、疑問に思います。民営化になれば会社の形態も含め、新会社も組合もどういう組織になるのか不安を抱いて、今、仕事をしています。


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