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季節はいよいよ夏本番。暑い季節が来ないと秋の実りもないわけで、それは必要なことだけど、毎日ヘルメットをかぶり熱波の中を奔走する郵便局員にとっては、つらい毎日です。
蒸れる頭から生えている毛髪は、毎日確実に減っています。おまけに「お客様相手だから」と真夏でもネクタイを締めなければならず、一日仕事をした後のズボンをそのまま干せば、汗が乾いて真っ白な塩が地図のように浮き上がります。
足の指の間には水虫がはびこり、お尻には「痔(じ)」が宿っています。
「宅配便の人はネクタイしていないのになあ?、それにあっちはエアコン付きの車だし!」とボヤいてみても、そんな状況が変わるはずもありません。
大雨が降ればすぐに浸みてくる雨具を着て、とどろく雷鳴におびえながらバイクを走らせる姿を、果たして誰が「哀れみ」の視線で見てくれるでしょうか?
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私が仕事している郵便局は田舎の「特定集配局」で、職員は十人ちょっと。外務員は郵便配達のほか、貯金や保険の勧誘と集金もこなさなければならない、いわゆる「総合担務」をさせられています。
「郵便・貯金・保険は三事業一体だ」という理論と民営化攻撃の嵐の中で引かれた「総合担務」というレール。しかし、「『郵政民営化』なくして構造改革なし」と公言してはばからない小泉内閣が誕生した今、それは防波堤どころか波消しブロックの役割も果たさなくなりました。
「民営化阻止」のため(?)協調路線をとっている労使双方とも、高い支持率の内閣に対して「打つ手なし」の状態。時は参議院選挙の真っただ中、でも現場の組合員は日々の仕事に振り回され、選挙に関心&期待をもっている人は少数です。
まして私が所属している全逓の支持政党である民主党の中でも民営化の意見が多数を占める現状では、流れをくい止めるのは至難の技となっているように見えます。
私が思うに、「いつの時代も原動力は大衆運動のみにある」と。「民営化阻止」の運動が誰のためにあるのか、その基本を忘れなければおのずと答えは出るはずなのですが……。なぜ今それを構築できないのでしょうか?
それは、労使双方とも受け身になってしまっていることが、大きく影響しているのではないでしょうか? そして振り返ってみると、それは国鉄を初めとする三公社民営化の時にさかのぼるのだと思います。
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郵便局に採用されて二十数年、「こんなハズではなかったのに・」と思うことは何度も何度もありました。でも、以前は年に数度のため息が、今では毎日のように出てきます。
今月からまた「携帯端末機」という新たな機械が導入されました。「仕事をやりやすくするため」という名目もありますが、要は職員がキチンと仕事をしているかどうか、リアルタイムで把握するのが本当の目的のようです。何もかも管理されることに怒りを感じ、人間らしく仕事したいと願っているのは私だけではないと思います。
何はともあれ、「いつかはこの閉塞(へいそく)感をうち破り、明るい時代が来ることを信じてがんばっていかなければ・・」、と自分に言い聞かせている新世紀最初の夏です。
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