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景気の先が見えない中で、朝早くから夜遅くまで仕事をしても「手元にほとんど残らない」、そんな毎日です。今年の三月は、休みを返上し夜遅くまで仕事したのですが、それでも利益がでない。従業員に時間外手当も十分払うことができない、それが零細な電気工事関係企業の実態です。
これまではなかったことですが、小規模な工事にまで大手が参入し、仕事をもっていってしまいます。ゼネコンは単価を切り下げて「グレードアップ」を要求してくるなど、腹がたつことばかりです。
つい最近も、同業のA社での出来事ですが、その日の朝仕事の打ち合わせをしたばかりなのに、昼には社長の姿が見えなくなってしまった。いわゆる経営者が「夜逃げ」してしまったのです。午後には暴力団が会社に押しかけて騒ぎ出したので、社員は私物さえも運び出すことができなかったようです。
また、同業のBさんが自殺しました。以前は結構手広く仕事をやっていたのに、この不況の中で行き詰まってしまったのでしょう。仕事仲間であり、何かと話し相手だったのでやりきれない思いです。
同業者が集まれば、「厚生年金や健康保険の掛け金が高いので、いつやめようか」そんな話題ばかりです。私も数名の従業員を抱えていますが、雇用主の分を含めて月々数十万円の負担はこたえます。今年になってから、定期預金を取り崩して何とか払ってきたのですが、もう限界を超えています。
家にろくに金を入れられず、苦しい中でやりくりしてくれている女房に、これ以上無理をいうわけにいきません。
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景気が冷え込む中で、地元の商店も大変です。先日、孫の誕生日になじみのお菓子屋さんへ「ケーキ」を買いに行きました。「ケーキ屋が景気のことを言ったらおしまいだね」と冗談を言いながら、市内のケーキ屋が何軒つぶれるかが業者内のうわさ話だと、苦しい業界の実態を話してくれました。
この地域は幹線道路が走っているので、大型店の進出が相つぎました。地元の商店は大型店のテナントの一角で商売を続けていますが、八百屋さんがアイスクリームを売ったり、肉屋さんが軽食店をやっていたりで、「大型店との共存」は名ばかりで、地元の商業がほんろうされています。資金を準備できず、テナントに入れなかった人たちはどうしたのでしょう。
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小泉内閣に対する国民の支持が非常に高くなっています。業界を見ていて思うのですが、景気が悪く、「誰かにすがらなければやっていけない」という空気がまん延しています。「何かよくなるのではないか」。そんな思いが高い支持率になっていると思います。
仕事上、都市整備公団とのつき合いもあります。仕事上、些細(ささい)なことにくちばしを入れてくる天下り役人が、高い給料、退職金で税金を食い物にしているので「小泉改革」に共鳴する部分もあります。
しかし、参議院選挙後には銀行救済のための「株式取得機構」が具体化されるようです。誰が痛みを受けるのか、次第に明らかになると思います。
先日も元請けが、工事代金を一カ月遅らすといってきましたが、同業者で声を上げ跳ね返しました。今の政治に期待するところは何もありません。仕事仲間には「仲間が力を合わせ、自分たちが強くなって政治を動かすようになろう」と声をかけています。
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